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◎カール・ファフマン グラウブルグンダー クーベーアー トロッケン(白)SC 750ml

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《ドイツワインのイメージをアップデートさせましょう》 店主まーちゃんがワインの仕事を始めた20数年前、ドイツワインを超おおざっぱに言うと、とりあえず「白」「リースリング」「甘口」みたいなイメージでした。ところがワインを取り巻く環境は世界規模で変わっていき、ドイツもその例外ではありませんでした。20数年前「マドンナ、マドンナ、おいしいマードンナ」と歌ってた原田知世は一向に老けず羨ましいですが、当のドイツワインは大きく変わっております!かなり面白いことになっております!日本ソムリエ協会2015年教本からの資料(2013年度)によるとドイツでは1995年から2013年で赤用品種の栽培面積が36%増白用品種ではリースリングが全世界の60%の栽培面積。一方、ミュラー・トゥルガウやケルナーなどの量産型品種が減少。かわりにグラウブルグンダー(ピノ・グリ)やヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)が増加。世界的に「食事に合わせやすいワイン」が主流の現在、ドイツワインの味わいも辛口・半辛口タイプが65%となっています。《是非お見知りおき頂きたい生産者》 こちらのカール・ファフマンも、そんなニュータイプに分類できる生産者でしょう。全体の約20-25%が赤、ぶどう品種もリースリング30%のほかグラウブルグンダーが25%、ヴァイスブルグンダーやシャルドネ等、近年栽培が伸びているものを多く栽培。まさにドイツの「今」を体現している注目すべき造り手です!カール・ファフマン、どれもクリーンでほんとに美味しいっ!是非皆様に知って頂きたいと思います!こちらはグラウブルグンダー=ピノ・グリ。ドイツで栽培面積が最も伸びている品種で、恐らく次回統計では3位のシルヴァーナを抜くでしょう。試飲した瞬間採用決定の、判りやすい美味しさ。ピノ・グリって判りやすくフルーティーな品種だと思うのですが、これもそういうニッコリ系の辛口。《おうちビストロ気分を楽しみたい1本》 薄い麦わら色。グレープフルーツのような柑橘系や、青リンゴのような甘酸っぱい爽やかな香り。アタックから味わいの輪郭がはっきりあり、かすかにシュワっとした感じも。糖度の高いリンゴのような、爽やかな甘み。程良く適度なボディ感。柔らかな酸味で大変フルーティーな親しみやすい味わいです。生産者は「リラックスした夜にビストロ料理」がお薦めとのこと。確かにこの味わいなら、白身魚のムニエルとか、チキンステーキのレモンバターソース(ポン酢ガーリックバターも美味しい!)のようなお料理がぴったりだと思います。カルパッチョやお寿司のような冷製や生ものより、どちらかというと温かくてボリュームのある料理に合わせたい感じです。小さな花を飾った週末の食卓でゆったりと、おうちビストロ気分を楽しみたい1本です!糖度:6.7g/L 酸度 6.0g/L《2020はドイツ農業協会29位 州品評会で特別栄誉賞》 1955年、カール・ファフマンがファルツのヴァルハイム村に設立。現在は3代目のマルクス・ファルマンが中心となってワイン造りを行なっています。マルクスはケラーマイスターで、ワイン造りはカリフォルニア、ブルゴーニュ、ドイツ各地で修業しました。近年評価はうなぎ登りで「ファインシュメッカー2014」でドイツNo.1生産者に選出。「ゴーミヨ・ドイツワインガイド2017」で3つ房評価。「DLG TOP100 WEINERZEUGER2020」ドイツ農業協会が選ぶトップ100生産者の29位に選出。「ラインラント・ファルツ州品評会2020」 通算19回目となるスターツエーレンプライズ(特別栄誉賞)を受賞。葡萄畑:100ha(うち自社畑83ha)全体の20 25%が赤ワイン。品種の内訳はリースリング30% グラウブルグンダー25% ヴァイスブルグンダー10% シャルドネ5% シュペートブルグンダー10% その他20%。2015年よりFair’N Greenの認証(サステナブルなワイン造りのための認証)※を受けています。畑からマーケティングまで、全てのマネジメントを持続的に発展させています。※CO2排出量、生物多様性の高度化、社会的なコミットメントなどを測定し、評価できるようにし、総合的に達成できるようにするもの。消費者はサステナブルなワインをバックラベル上の認証マークで識別することが出来、サステナブルな商品を認識したうえで選ぶことが出来ます。早めに剪定作業を行い、切り落とした枝を有機肥料として使用。地中の水分を調節するため、樹と樹の間に特別な草を生やしています。ほとんどのワインは自社畑の葡萄を使用しますが、一部を他の栽培農家から葡萄を購入しています。買い取り葡萄は畑の面積で契約し、収穫はファフマンが行います。このような契約の形態を取っているのは、色々な品種を栽培できるなどフレキシブルにワインを造れるからです。考え方や価値観を理解し共有できる人にしか頼んでいないので、思った品質の葡萄を造ってもらっています。土壌、日差し、マーケットの需要により植える品種を決めています。多くの葡萄品種を栽培しているのは、天候により全滅するリスクを避けるためでもあります。地下5mの位置のワインセラーがあります。セラーの上にはソーラーパネルがあり、直接地面に日光が当たらないようにしています。夏でも17度で、20度以上にはなりません。セラー内は、カビへの対策もしています。2013年から最新のボトリングシステムを導入。オゾン水を使って清掃を行うことで、ボトル内の空気がきれいになり、バクテリアが発生しなくなります。また、白ワインをボトリングする際には、二酸化炭素を注入して酸化を防ぎ、よりフレッシュな状態をキープします。目指すのは品種の特性を出したインターナショナルなスタイルですが、ファルツらしさも忘れないようにしています。ワインの販売先は、国内市場が55%、輸出市場が45%の割合。国内市場のうち10%を直売所で販売。直売所に買いに来る人達は品質に敏感なので、注意深く観察しマーケットを把握する参考にしています。《お客様と一緒に味を作り上げていく共同作業》 ワイン造りの哲学について、マルクスは次のように語ります。「まず消費者の声に耳を傾けます。そして、消費者がどういう味を好むのかということを考えます。私たちは料理人と同じで、お客様がこういう味で食べたいという風にワインをある程度コントロールして、お客様のニーズに合わせた味に仕上げることができます。特に重要なのは、私の作りたいワインを追及してそれをお客様に理解してもらおうとするのではなく、お客様と一緒に味を作り上げていく共同作業だという風に思っていることです。皆が飲みたいワインを私も一緒に楽しめる、そんなプロジェクトに参加するようにワインを造っています」。