● Item title ●

ヴィーニンガー ウィーン・リースリング 2018Weininger Wein RieslingNo.110426

● Description of item

ニュスベルクとビザンベルク、両地域のぶどうを使用。南国系フルーツの香りと硬質なミネラル、シャープ酸。ドライでタイトなリースリングワイン。 産地:オーストリア/ウィーン 品種:リースリング 容量:750mlヴィーニンガー Wieninger ニーダーエステルライヒ州 / ウィーン 2023.6月ワイナリー訪問 ゲミシュターサッツ(混植混醸)の地位を引き上げ世界に知らしめた、ウィーンの英雄的存在 ウィーンのゲミシュターサッツ復興を目指して 世界で唯一、首都にある商業ベースのワイン生産地域がウィーンです。現在も300軒ほどのワイナリーがあり、総栽培面積は700haほど。しかしながら、そのほとんどがウィーンの名物といえるワイナリーが経営する季節限定のレストラン「ホイリゲ」にて消費される安価なワイン造りに重きをおいています。  その彼らの名物ワインがゲミシュターサッツといわれる混植混醸のワイン。約100年前を振り返るとそのワインの大半はこの製法にて造られた白ワインでした。当時は名声を得て、ウィーンが誇るワインとして確固たる地位のあった銘柄でした。しかしながら、60年代から70年代にかけて潤沢な観光産業向けの大量消費用ワインへと姿を変えていくのです。 その輝かしい歴史の復活を目指しているのがこのヴィーニンガー醸造所です。 もともと現ご当主のフリッツ・ヴィーニンガーさんは、カリフォルニアで修行をし、ウィーンに戻って樽熟成のシャルドネで成功をおさめ、「ミスターシャルドネ」とも言われるほどの地位を確立します。そんな成功の中、1999年より念願であったウィーンの街が一望できる最高の畑ニュスベルクを譲り受け、シャルドネをはじめとした単一品種でのさらなる飛躍を考えていたところ、ニュスベルクで初年度に実験的に造ったゲミシュターサッツのワインがあまりにも高品質だったため、考え方をあらため、古き良きゲミシュターサッツの復興に着手するようになります。 観光客向けの安価なワインのイメージから脱却するために、今までにない高品質なワインを造り続け、積極的に啓蒙活動を行い続けた結果、ウィーンは世界に名だたるゲミシュターサッツ里と認知されるようになったのです。そしてついにヴィーニンガーさんの10年以上にわたる尽力により、2013年にはウィーンのゲミシュターサッツはDAC(原産地呼称)として認可されるまでになりました。 ゲミシュターサッツ (混植混醸) 1つのエリアにバラバラに植わっている複数の品種を、早熟品種・晩熟品種関係なく、時期を見極めて同時期に収穫、同時に醸造する農法。かつては様々な品種を植えることでのリスク分散を目的としていましたが、近年ではぶどう品種の個性に依らないテロワールの表現方法として注目されています。ワインの味の方向性を決める際は、そのエリアの各品種の作付け面積でコントロールしています。また、そのヴィンテージの特徴が顕著に表れるため、非常に生産者の手腕が問われる農法とも言えます。 【Nussberg】 ニュスベルク 1999年に譲り受けたウィーン市街を一望できる最高の畑。ウィーンの中心地から北西にある小高い山。グリューナーフェルトリーナーやリースリングなど、オーストリア系の品種が中心に植えられています。石灰岩が隆起した土壌で、できるワインは硬質なミネラルを持った芯のある味わいになります。また、若干の苦味を感じる味わいにもなるため、苦味に負けない力強いワインに仕上げるのも特徴です。 【Bisamberg】 ビザンベルク  ドナウ川を挟んで北東側、ウィーンの中心部から少し離れた、なだらかな斜面が続く畑。石灰分を多く含むレスや黄土、小石の土壌で、ピノ系品種やシャルドネなどの国際品種が中心に植えられています。ニュスベルクで造られるワインに比べてスマートでエレガントな味わいに仕上がります。醸造所やホイリゲも畑のすぐ近くにあり、ヴィーニンガー家はこちらの畑で代々ワインを造ってきました。 ハイサンノイマン 友人であった、ハイサン氏とノイマン氏が共同経営していたワイナリー「ハイサンノイマン」を購入し、その名前を残したまま、ヴィーニンガーブランドとは別にワインを生産しています。 元々ハイサンノイマンが所有していた銘醸畑のワインは、ヴィーニンガーブランドと同様、クラシックなウィーンのスタイルに仕上げています。 それとは別に、ハイサンノイマンをチャレンジブランドと位置付けて、ヴィーニンガーブランドでは生産してこなかったナチュラルワインの生産にも注力しています。